週間新潮 若い女性が「ホモ漫画」に群がる「スーパーコミックシティ」

 中吊り読んでたら暗澹たる気持ちにさせられる一行を発見。
 いつも週間新潮は何となくチェックしているのだが(買ったことはない)「処女の骨は焼くと白く輝く」などというキモさ爆発の記事を載せる雑誌故、きっとろくな事書いていないに違いないと想像しましたが勿論予想通りでした。
 しかし、この記事一番の噴飯物箇所は、自称識者による知ったかな見解。
「現代の女性は疲れている。セックスにも飽きている。現実逃避として楽しんでいるのだ」(文字通りではありません、意訳。念の為)


 この方には、ゲイオヤジと美少年の大衆劇に股間を濡らした戦前の女性達(→篦棒な人々石原豪人先生のインタビューをお読み下さい)や私がコミケに行き始めたバブル絶頂期以前のBL作家達や買い手の女性達は「無かった事」になっているのでしょうね。お願いですから何でもかんでも現代の風潮として語らないで下さい。期待はしていませんが。


 とはいえ、メディアに面白おかしく書かれる度「放って置いて欲しい」と殻に閉じこもる腐女子達の傾向も、如何なものかと思うのです。もはやオタク産業は、内輪だけのアングラカルチャーとしてはやっていけなくなっている、という自覚をもう少し、持っていただきたいのです。
 ただ、代弁者を見付けるのはなかなか難しいでしょうね。男性向けにしたって、本田透なんかはオタクメディアの中でより非モテの文脈で語られる人ですし、「萌え」という言葉自体が、十人十色で一括りに出来ない個人的な感情ですから。